ふれあい一声運動

信濃毎日新聞販売店会は「信毎ふれあい一声運動」を実施しております。
超高齢社会における共助・共生活動として「安心のネットワーク」づくりをめざします。

~安心もお届けします~

「今日も元気な朝を迎えられたかな?」
新聞を配達しながら新聞受けの向こうがふと気になることがあります。
そこで私たちは、読者の皆様に新聞と一緒に安心を届けたいと考えました。
信濃毎日新聞の販売店は県内に166店、約9,000人が働いています。
「信毎ふれあい一声運動」は、県内全域に広がる新聞配達のネットワークを生かし、一人暮らしの高齢者や高齢者世帯などで、
緊急を要する病人やけが人などの早期発見をめざす地域貢献活動です。

事例紹介

異変に気が付き大事に至らず
  信毎松本専売所・和田神林営業所

2月の朝、新聞が3日分たまっているお客様がいると配達員から報告を受け営業所長がお客様宅へ様子を見に行きました。新聞は取り込まれておらず、灯りもついた状態。単身宅だったため気になった所長は再度訪問、チャイムや電話への応答はなく、エアコンの室外機は動いていたため不審に思い松本市役所へ連絡しました。
その後連絡があり、身動きが取れない状態で、救急車にて病院へ搬送されたとのことでした。翌日親族よりお礼の連絡があり、大腿骨の骨折で入院することになったが命には別条ないとのことでした。

はいかい老人を無事保護
  信毎販売センター・朝陽駅前営業所

12月20日午前5時10分ころ、信毎販売センター朝陽駅前営業所(長野市)配達員のKさんは、朝刊配達中の路上で靴を履かずに歩いている老人を発見しました。 すぐに東北交番に連絡すると、「現場に迎えに行くまで-緒にいてほしい」との指示。Kさんはパトカー到着まで付き添い、無事保護してもらいました。
老人は三才の自宅から、家族が気付かぬうちに外出してしまったとのことで、ご家族からは営業所とKさんそれぞれに御礼の電話がありました。

朝刊配達中にお年寄りを保護
  臼田・山下新聞店

3月9日午前4時30分ころ、臼田山下新聞店(佐久市)配達員のTさんは、佐久穂町曽原地区で朝刊を配達中、90歳代と見られる女性が道路を這いつくばっているのを発見しました。 寒さの中ということと膝、足先をケガして動けない状態であったため、すぐに店へ連絡。連結を受けた店では区域担当社員のAさんが、北部消防署へ通報し、自らも現場へ向かいました。 しかし周りに何も無い山中で現場がはっきりわからなかったので、Aさんが車で女性を救急車のいるところまで連れて行き、病院へ搬送してもらいました。また、その女性と話をして身元がわかったため、近くに住む娘さんへ連絡を入れました。
幸いにも、女性はケガだけで済みました。娘さんと北部消防署の署長から、発見したTさんらに対し御礼の言葉がありました。

火災現場で救助、初期消火
  篠ノ井・中島新聞店

8月2日午後6時半ごろ、篠ノ井・中島新聞店(長野市)社員のYさんは、JR川中島駅近くで集金中に、「火事だ」との声を聞きました。 声のする方に行ってみると、第一発見者の男性がおり、読者であるNさん(79)=男性=宅の2階の窓から煙が出ているのを見つけました。男性が消防署へ連絡するというので、YさんはNさんの家の中に入りました。 すると、Nさんは外へ出るのを嫌がっており、近所の女性が説得している最中でした。Yさんは、一緒に何とかNさんを玄関まで誘導し、安全を確保しました。 その後、消防隊が到着するまで、近所の人に消火器を用意してもらい初期消火にあたりました。そのため大火にならず、1階台所の壁や天井、2階の寝室の一部を焼いただけで鎮火しました。 Nさんは-人暮らしで、Yさんは家族から大変感謝されました。

他系統の販売店とも協力、お年寄りを保護
  松本専売所・南松本営業所

10月18日午前4時ごろ、松本専売所・南松本営業所配達員のOさんは、松本市高宮中を配達中に、パジャマ姿で歩道に倒れている高齢の男性を見つけました。 声をかけても反応がなく、近くの交番に助けを求めるも不在だったため現場に戻りました。 すると朝日新聞松本南部店の配達員の母娘が、毛布を出して介抱していました。Oさんは現場をいったん親子に任せ、近くに住んでいるH部長に応援を頼みました。 幸いH部長が倒れていた老人の身元を知っていたため、家族に連絡をして一緒に家まで送りました。 老人は痴呆気味で、家族が気づかぬうちに外へ出てしまったとのことでした。 幸いかすり傷程度で大事に至らなかったということで家族から大変感謝されました。


~あたたかいふるさとをつくります~

新聞受けに新聞が何日も取り込まれずにいたら、
配達スタッフが販売店主を通じて各地域の民生委員や最寄の役所窓口に連絡。
場合によっては警察、消防などの協力のもと、病人やけが人の早期発見に努めます。
遠くに住む息子さん、娘さんの安心のために、ふだんもふれあいと安全な見まもりを心がけ、
あたたかく明るいふるさとづくりの一翼を担います。