Top » 会社案内 » 市民文化賞

劇場「ピカデリーホール」(現上土劇場)による映像と舞台芸術活動への支援
長野県松本市の旧市街地・上土通りに、かつて市民の娯楽を支えた映画館が数軒ある。 このうちのひとつ、廃業した映画館ピカデリーの土地と建物を信濃毎日新聞松本専売所が買い受けたのが1999年。 社長の西堀恒司氏は、87年に始まった「松本演劇フェスティバル」(現・まつもと演劇祭)の中心メンバーであり、「演劇文化を育てて地域に貢献したい」と、 この映画館を劇場「ピカデリーホール」に改めて運営に乗り出した。 施設の補修・改装は、地元演劇人や市民のボランティアの手でおこなわれた。映画スクリーンはそのままに、もと1階の部分に舞台を設置、 2.3階席をベンチシートに取り替えて240の客席を設えた。照明や音響などの機材は近隣の廃校や閉鎖した公民館から譲り受けるなどし、充実した小劇場空間に生まれ変わった。 以来、地元からは「自分たちの劇場」として愛され、演劇や映画、コンサートなど、年間約30公演・100ステージに使われている。また、ホール主催の演劇教室や、 社員が企画する映画会もおこなわれているほか、コミュニティシネマ「松本シネマセレクト」や、 秋の「まつもと演劇祭」の拠点として大いに活用されている。 ピカデリーホール(現上土劇場)が支持されるもうひとつの理由は、利用者の使いやすさを最優先した運営にある。公演の一週間前からホールでの稽古が可能で、連日深夜まで舞台づくりができる。 備品使用料は原則無料、ホール使用料も相談に応じてくれ、劇団はその分を公演の充実にあてられる。そのかわり、使用期間中の一切の管理責任は、使用者側に委ねられる。 2005年春、劇場支配人として、松本出身で東京の小劇団で長年活躍してきた堀内博氏が着任した。氏を迎えて、ますます活発なホール運営が期待されるところだ。 演劇創造の拠点として熱い期待が寄せられている。
(2017年4月より永高英雄氏が支配人に就任)
◆評価ポイント

「演劇の松本」を支える創造拠点として、地元企業が市民とともに運営している。
まつもと市民芸術館との連携による地域の文化振興に期待したい。
(受賞企業・活動の紹介文より)

メセナ大賞

アートスタイル経営賞

児童文化賞

服飾文化賞

市民文化賞

文化財保存賞

アート情報文化賞

地域文化賞

審査委員奨励賞

株式会社 三越(東京都)

株式会社 板室観光ホテル大黒屋(栃木県)

株式会社 イトーヨーカ堂(東京都)

財団法人 京都服飾文化研究財団(京都府)

株式会社 信濃毎日新聞松本専売所(長野県)

財団法人 住友財団(東京都)

大日本印刷 株式会社(東京都)

田苑酒造 株式会社(鹿児島県)

株式会社 崎陽軒、ほか8団体(神奈川県ほか)

Copyright (C) 2006 the Shinanomainichi Matsumoto Monopoly Co,.ltd. All Rights Reserved.