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 こんな勉強が脳をきたえる

音読以外にも脳のはたらきを浴する勉強法があります。それは「漢字の書き取り」と「簡単な計算」です。
理由は、どちらも脳の広い範囲をよく使うからです。
漢字を書いて、覚えて、脳力アップ

 私たちは子どものときから漢字を習っています。この漢字の勉強をしているときも、実は知らず知らずのうちに、脳をきたえているのです。でも、ただ読んでいるだけではあまり効果がありません。書き取りをしながら覚えるのがポイントです。

 書きながら覚えているときは、脳の広い範囲がよくはたらいています。とくに脳のなかでもっとも大切なはたらきをする「前頭前野」の後ろ側がよく活動していることがわかります。(図1)

 また、漢字を覚えるのも、脳がよくはたらいているときのほうが頭にスッと入ってきます。ただ見て覚えるだけでなく、書き取りしながら行うとよいでしょう。

図1 漢字を書いて、覚えているときの脳

赤い部分がよくはたらいている範囲

簡単な計算を、速く解くのがコツ

 簡単な計算を速く解いているときも、音読のように、前頭前野をはじめ、左右の脳の多くの場所がよくはたらいています。(図2)

この理由は、人間にとって、数字を使うことが、とても程度の高い大切な作業のため、考えたり、判断する重要な「前頭前野」がよく使われるのではないかと考えられています。

 計算を解くときは、ゆっくりよりも速くと解くほうが、脳はよくはたらくことがわかっています。また、むずかしい計算よりも簡単な計算のほうが、脳をきたえるためにはよいのです。むずかしい計算は、左脳の前頭前野はよく使いますが、右脳はまったく使わないからです。

図2 簡単な計算を早く解いているときの脳

赤い部分がよくはたらいている範囲

頭がよくなる計算ドリル

 実際に、簡単な計算問題を速く解いてみましょう。簡単すぎると思うかもしれませんが、この問題で十分に効果があります。小学生だけでなく中・高生も、おとなも、問題を解いているときは、10ページの脳の図のように、広い範囲を活発に働かせているはずです。

始める前に

1.まず、問題を紙でかくし、1問ずつ問題を出してから、解く。
2.答えは頭の中に浮かべば、それでOK。書かなくてもよい。
3.1問を約2秒で解くようにする。

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