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川島先生からひとこと

「誰でも、今からでも、頭はもっとよくなります」

テレビやパソコンなどのIT機器が、暮らしを便利にしてくれた反面、私たちは頭を使わなくなっています。新聞を読まなくても、テレビやインターネットが情報を与えてくれるし、漢字は書かなくてもパソコンが変換してくれます。しかし、頭も体と同じように、使わないと衰えていきます。普段から積極的に頭を使って、脳を鍛えることが必要なのです。
 「音読」は、子供はもちろん、ほとんどすべての人に効果があることが、私たちの実験で明らかになっています。例えば健康な成人で、もっと「能力アップ」したい人や、物忘れが多い「脳の老化」が気になる人、さらに「認知症」と診断された人などです。
 実際に読み上げる教材としては、私はよく「新聞」をおすすめしています。新聞なら毎日読む人が多いので、あとはただ声に出して読むだけ。新聞を毎日音読して、「能力」アップを目指してください。

川島隆太(かわしまりゅうた)

東北大学教授 医学博士
1959年千葉県生まれ。
東北大学医学部卒業。同大学院医学研究科終了。
東北大学講師等を経て現職。
脳のどの部分に、どのような働きがあるかを調査する「ブレインイメージ研究」の一人者。