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新聞紙で作ったプール お祭りのイベントで大人気

宮原理恵さん(塩尻市)

紙のプールで遊ぶ親子たち

 平成14年の秋、上の原小学校で児童会主催の「上の原まつり」が行われた。従来から続く行事だが、その年は創立30周年。クラスごとにいろいろな趣向を考え、特別に保護者にも開放した。宮原さんのクラスでは、児童の発案で「新聞紙のプール」を作った。

 教室にダンボールで直径約5メートルの囲いをし、その中に新聞紙をちぎり、いっぱいに敷き詰めた。新聞紙は子どものひざ上ぐらいの高さ、作るのに1カ月ほどかかった。
 この「新聞紙のプール」が人気で、当日は人だかり。入れる人数に制限があるため、一人約1分間と決めた。子どもも保護者もプールの中で得点を書いた紙を探したり、魚釣りゲームをしたり、走り回ったり、泳いだり。宮原さんは「笑顔で遊ぶ子どもたちの姿が印象的でした」と話す。
 まつりが終わった後は、片付けが大変だったが、新聞紙はビニール袋に詰め、保管し、次の年にも有効に活用された。

 宮原さんに「新聞&新聞紙活用コンクール」への応募をすすめたのは、「上の原まつり」を企画・運営した同僚の市川厚教諭。「新聞紙のプールから出た子どもたちからは、『ふわふわして気持ちが良かった』という感想が多かったですね」と市川さん。
 「上の原まつりがなければ応募することもできなかったことです。上の原小学校全員の入賞です」と宮原さんは話す。