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「頭がよい人」の脳はここがちがう

頭を「よくしたい」と思ったら、脳のここに注目してください。それは「前頭前野」と呼ばれる部分。
ここをきたえて、じょうずに使うことが、頭の「よさ」につながります。
脳のなかでもいちばん大事な場所

 人間と動物の脳を比べたときに、多く着違うのは、おでこの後ろにある「前頭葉」の中の「前頭前野」と呼ばれる場所です。人間の前頭前野は大脳の中の約30%もしめていますが、動物の中でもっとも大きいチンパンジーなどでも7~10%くらいしかありません。
 前頭前野は記憶や学習などをコントロールしているところで、ものを考えたり判断したりするときに働きます。脳はコンピューターのようだとよく言われますが、前頭前野は「コンピューターの中のコンピューター」といえるくらい、大切なところなのです。 ですから、「頭がよい人」は、この前頭前野が発達していると考えられます。

前頭前野は「キレる」のを防ぐ?

 前頭前野は「頭のよさ」だけでなく、創造性や感情のコントロールなどでも重要な働きをしています。ですから、新しいものを作り出したり、発想を豊かにしたりするためにも、前頭前野をきたえることが役立ちます。また、腹が立ったときやおもしろくないことがあったときなど、前頭前野のはたらきが悪いと、怒りやイライラをおさえることがむずかしくなります。 前頭前野をきたえることは、「キレる」のを防ぐためにも効果があると考えられます。

脳のなかはどうなってる?
左脳と右脳

肺や腎臓のように、脳も2つあります。左脳と右脳のはたらきはどこがちがうのか、詳しいことはまだよくわかっていません。

前頭前野はここにある

大脳には「前頭葉」「側頭葉」「頭頂葉」「後頭葉」という4つの部屋があり、それぞれちがう役目をもっています。 前頭前野はおでこの後ろにある前頭葉の一部です。

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